きっかけは中田敦彦さんのYouTubeでした。
オススメ動画のトップに上がってきたので、なんとなく視聴したところ…
・断食で痩せる
・肌ツヤが良くなる
・トータルで体調が上向く
等々、メリットばかりをピックアップ。

ホントかな?
疑いたくもなります。
万年虚弱体質の身には、どんな運動も食事療法も中々効果を発揮しなかったので。
ですが、事態を急を要します。
ちょっと閲覧注意ですが、皮膚疾患の写メ(苦手な方はスキップ推奨)。

今年3月から首筋に湿疹を発症。猛烈な痒みを伴い、治りも悪い。皮膚科に行って内服薬や軟膏も処方されましたが、効果は出ず。
元々、疲れやストレスがたまると蕁麻疹を患いますが(酷いときは全身に及ぶことも)、一ヶ月前後で良くなることがほとんど。
しかし、今回は既に三ヶ月経過。流石にマズイ。そこで、自分でできることは何でもやってみようと思ったワケです。
とりあえず書籍購入(青木厚「空腹こそ最強のクスリ)

やっぱり動画だけじゃなく、身銭を切って、本を読むことからスタート。
本の概要は、
・内蔵が休まる(=内蔵の機能が高まる)
・血糖値が下がり血管障害も改善
・脂肪が分解され肥満も改善
・体の不調や老化の進行も改善
長時間の空腹を作ることで、体内のオートファジーを働かせることがキモ。
細胞内の古くなったタンパク質が、新らしく作り替えられること。飢餓状態や低酸素状態で活発化。
さらに見逃せなかったのが次の一文。
一日3回、せっせと食事をとり続け、胃腸が疲弊すると、体にはさまざまな不調が現れます。
引用:青木厚「空腹こそ最強のクスリ
まず、胃腸が疲れ、消化機能が衰えると、食べものからきちんと栄養分を摂ることができなくなり、体に必要なビタミンやミネラル、微量元素不足に陥り、疲れやすくなったりだるくなったり、肌や髪のコンディションが悪くなったりします。
メチャクチャ思い当たりますが、私は胃も弱いんです。
今年の食生活を振り返っても、もたれること多数。
その度、対処療法の胃薬でごまかす日々。

そして治らない皮膚の赤みと痒み。

もしや胃腸の疲れ = 皮膚疾患?
疑惑が確信に変わりました。
食生活を直さない限り、改善は無さそう。
16時間ダイエットを始めるモチベーションは充分。
16時間断食の実践
この食事法には、「一日に◯品目摂らなければならない」「◯や△を食べてはいけない」といった細かく面倒なルールはありません。
引用:青木厚「空腹こそ最強のクスリ
実践と言っても堅苦しい方法はありません。睡眠時間を挟んで16時間の空腹を作るだけ(水分の摂取はOK)。
さらに、
・何をどれだけ食べても自由
・空腹時間はナッツ類ならいくらでも可
食事も、かなりアバウト。空腹はナッツで乗り越えれば慣れるそうな。




とは言え、片寄った献立も避けたいので、毎日の食事を記録しつつ、まずは一ヶ月。手探りでトライしました(6/13~7/12)。

以下、上記メモによる経過観察から。
1週目(6/13~6/19)
体が中々慣れない。空腹で寝付けないこともしばしば。4日目に左のあばら骨が痛む(肋間神経痛?)。やや心配。週末になって、具材たっぷりの汁物と少量の炭水化物で、膨満感を得られることに気付く。ようやく夜間のすきっ腹から解放。とは言え、朝方には貧血気味。なんとかならんものか。
2週目(6/20~6/26)
2~3日ほど若干フラつく。特に午前中。朝マックでアイスコーヒーを飲むのがヤヴァい?(コーヒーが鉄分の吸収を妨げる)。少しずつ慣れるしかない。ただでさえ軽い体は、より軽さを増したよう。痩せすぎないよう筋トレも並行して実践。胃は大分ラクになってきた。それでも空きっ腹に刺激物はNG(キムチなど)。油断めさるな。
3週目(6/27~7/3)
貧血や立ちくらみも減ってきた。毎日の献立を考えのも楽しい。ただ一つだけ物言い。朝晩の2食で一日に必要なビタミン・ミネラル・たんぱく質などを摂るのは至難。必然的にメニューは様々な栄養価を含む食材が中心。飽きの来ないよう工夫したい。
4週目(7/4~7/10)
先週から皮膚の赤みが後退。かゆみも薄らいだ。ヤケドのような跡は残ったものの、見た目には解らない。ほぼ完治。胃も軽くなった。慢性的な重い鈍痛もない。空腹時間を空けて内臓を休めるだけで回復。素直に嬉しい。
5週目(7/11・7/12)
急激な気温の上昇もあってか、体にやや異変。右手にピリピリとした冷たい電気信号アリ。なんだろう。首にヘルニアがあるので神経痛?特に痛みはない。それ以上に体重減少がショック。筋肉も落ちた可能性が大。なんだか微妙な結末に。

終わってみれば、苦戦続きだったよ。
16時間断食を一ヶ月終えた感想(メリットとデメリット)
結論から言います。
めっちゃキツイ。
ちょっと自分には合わなかったかな。
もう少し深掘りしていくと、
とにかく空腹には参りました。中々慣れず、ナッツをポリポリかじっていましたが、焼け石に水。さらに空腹が14時間前後に達すると、エネルギーはほぼ枯渇。今度は立ちくらみや目眩に悩まされました。
食事も、2食で一日に必要な糖質・脂質・タンパク質・各種ビタミン/ミネラル・食物繊維などを補うのは困難。
「空腹」こそ最強のクスリでは、食事内容を無頓着に処理していますが、個人的には疑問。
私の場合、無意識に野菜信仰にとらわれ(野菜 = 健康)、動物性タンパク質の摂取がおろそかになりました。
その結果、体重は減少したものの、(筋トレをやっていたにも関わらず)筋肉も落ちました。階段の登り下りでも息切れ気味。

やはり厚生労働省が定めたタンパク質の摂取量は、守るべきでしょう。


結局、メリットはなかったの?
もちろん良い点もありました。
二食生活で強制的に摂取カロリーを控えるため、ほぼ痩せます。
さらに、あれほど悩んだ痒みも消え失せ、慢性的な胃の膨満感もありません。

軟膏や胃腸薬に頼らずとも、内蔵を休ませることで、これらをクリアしました。
正に空腹=最強のクスリと言えます。
こんな人は不向き
まず、アクティブに働いている方はキツイでしょう。
(外回りの営業など)消費カロリーの高い方は、一食の分量が少ない場合、ガス欠を起こす可能性があります。

青白い顔で営業なんて出来ないよね。
私と同様、痩せ体質の方も控えた方が良さそう。
具体的には外胚葉型の方。
ただでさえ痩せ気味で代謝が良いのに、摂取カロリーを落とすことは、ほぼほぼ自殺行為。
一食一食の間隔を空け、バランスよく三食で栄養を摂取した方が無難。
二食で一日に必要な栄養を補おうとすると、一回の分量が増え、胃に負担がかかり、かえって逆効果です。
既になんらかの病気を患っている方も要注意。医師の指導が必ずセットです。極端な食事療法は災いの元。

一日二食生活は、メンタリストDaiGoさんなども実践していますが、自分の体質・体調に合わない場合は控えた方が懸命です。
真の健康を目指して
念のために確認ですが、食事を改善すれば全てが上手くいく…なんて思っていませんよね?
大きな間違いです。
食事は前提条件の一つに過ぎません。
他にも、
・適度な睡眠
・継続的な収入
・ストレスの少ない人間関係etc.
などなど。
これらをトータルで改善して、初めて健やかな毎日を過ごせるのです。
また、よくありがちなのが、インフルエンサーの発言を鵜呑みにすること。
一日二食が万能!みたいな風潮もありますが、そんなことも絶対にありません。
長きに渡って長寿食の代名詞だった沖縄では、しっかり三食食べることはもちろん、ビタミン・ミネラル・タンパク質をまんべんなく摂取していました。
エイサーのリズムに合わせて踊ることや適度な飲酒も、ストレス発散に一役買ったことでしょう。
健康への道は決して一つではないのです。
以上を踏まえて、きちんとしたソースから情報を仕入れ、自分に合った食事や健康方を実践すること。
それが何より大事。
そのための僅かな投資も惜しんではいけません。YouTubeなどで語られる情報は、(尺の都合上)メリットだけのことが多々あります。
最寄の書店でもブックオフでも構いません。身銭を切って書籍を購入し、じっくり読むこと。
それすら出来ない方は、必ずどこかでしっぺ返しを食らうでしょう。
インスタントで、その場かぎりの情報では、満足の行く結果は得られません。
ちょっと厳しい言い方になりましたが、それくらいの意気込みで取り組むべき。中途半端もいけません。
なぜなら健康のキープは国家資格にも匹敵するから。
生半可の努力じゃ、難関資格に受かりませんよね?全く同じ理屈です。
むしろ真剣に取り組めば、きっとあなたの体は応えてくれます。
その時、あなたは何をしたいですか?どう生きたいですか?
未来を力強く描くことも、健康のためには必須。
最後に付け加えておきます。