五星戦隊ダイレンジャーの疾走感・ドラマ性・キャラクターは完璧。当時の特撮モノでは頭一つ抜きん出ていました。

ブッチギリでカッコイイ!
制作サイドも戦隊15周年を迎え、かなり力を入れていた模様。

個人的にも非常に思い入れのある作品。
今回は「第27話 最終拳だだだッ」を振り返り、あまりにも有名な高速バトルの一旦に触れてみたいと思います。
※全ての画像引用は©東映様です。
エポックメイキングな高速バトル!
「五星戦隊ダイレンジャー」は剣を拳に変え、6000年の時を経て蘇ったゴーマ族から、人類を守るお話。

そしてその見所は、なんと言っても高速バトル!

冒頭でも伝えたけど、メチャクチャ速い!
70年代を代表する「仮面ライダー」と比較すれば良くわかります。当時の昭和特撮バトルは、主に4ビートでした。


ところがダイレンジャーのバトルは一気に16ビート!手数も足数も多く、とにかく凄まじい疾走感!


さらに香港映画へのオマージュも随所に感じられ、なんとも微笑ましいのです。


中国拳法をベースにした戦いは舞踊そのもの!ひたすら美しいのだ!
炸裂する秘技!天火星流星閃光!
以上を踏まえて、改めて今回の「最終拳だだだッ」は、天火星・亮(リュウレンジャー)が、凄まじい秘技に目覚めるエピソード。
その発端になるゴーマ族・壺道人は、ブヨブヨの軟体であらゆる物理攻撃を吸収してしまう強敵。

そこで道士・嘉挧(かく)は亮に修行を提案。

仲間と供に励みますが、その最中、凄まじい痛みで悶絶。



それもそのはず、彼の全身は強力なスプリングで覆われていたのです。

あまりの激痛に修行を諦めそうになる亮でしたが、仲間の4人は既に囚われの身。
彼らを助け出すためにも気力全開!再び立ち上がり、闇空手のジンに対決を挑みます(ジンは高速の拳技で過去に亮を倒した)。

ジンの高速拳を超えれば、秘技を会得できると考えた亮は、対決の中で開眼!


見事ジンを打ち破り、人智を超えたスピードを身に着けます。


そしてそのスピードを最大限に活かした必殺技がコレ!天火星秘技・流星閃光!

高速の拳を一点に叩き続ける技で、壺道人に衝撃を吸収する間を与えず、一気に撃破!





カッコよすぎだろコレ!全戦隊の全エピソードの中でも間違いなく上位の名場面!
永遠に輝け五つ星! 〜ダイレンジャーに萌えたあの頃〜
今回の27話は、前回の26話と合わせて、後半の布石になる重要なエピソード。見所盛り沢山で目が離せません!

ダイレンジャーは伏線の回収も見事!戦隊史に残る名作だよ!
ちなみに敵キャラも秀逸。どこかアジアンテイストを漂わせつつ、独自のデザインで魅せてくれます。

そこへ高いドラマ性と高速バトルが絡めば、ダレることなく、最後まで見逃せない素晴らしい作品の完成。
当時まだ10代だった私も、まんまとドハマり。「後楽園遊園地でボクと握手!」で、リュウレンジャーの和田圭市さんとホウオウレンジャーの高橋夏樹さんの二人と握手できたことは、一生の思い出です。

あれからダイレンジャーたちも紆余曲折。リアルで悲しい出来事もありました。それは稲妻で五体をバラバラに引き裂かれるようなショックで、私も暫く立ち直れませんでした。
それでもファンは続けます。絶対に辞めません!
私の中では変わらずあのころのまま。未来永劫輝き続けるのです。
例え星が欠けようとも…。
追記:第39話「魔拳 落日に散る」(※ネタバレ注意)

こレだけは語るまいと思ってました。まだ未聴の方もいらっしゃるでしょうから。
ですが、我慢できません!
なぜなら、この第39話は魔拳士ジンの魅力を凝縮した超絶・神エピソードだから。
ジンのエピソードは全て甲乙つけがたいのですが、特にこの第39話は、見るもの全てが落涙必至。「特撮好きで良かった!」と心から思えるはずです。

強さへの飽くなき追求。亮との共闘。はじめて見せた素顔。そして壮絶な散り際。脚本も演出も完璧!言うことナシ!

見所はなんと言ってもラスト!
夕陽をバックに最後の抵抗を試みるシーンは圧巻。正に滅びの美学。明らかに「ドラゴン怒りの鉄拳」へのオマージュですが、こんなに美しい演出を見れるのもダイレンジャーだけです!

あなたが特撮好きを公言するなら、五星戦隊ダイレンジャーは避けて通れません。未聴の方はもちろん、既に通過した方も、是非、もう一度ご覧になってください。
人生の宝物が一つ増えます!