アイドルのセカンドキャリアについて【佐藤すみれさんの場合】

今ごろ何やってんだろーなー

かつて一世風靡したアイドルたち。

彼女たちのその後が、たま~に気になるんです。

だってメディアでは、ほとんど語られることがないから。

そこで今回は、AKBグループで活躍した佐藤すみれさんにスポットを当てて、掘り下げてみました。

 

抜け忍
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これが中々の深イイ話。

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スタートは子役から

佐藤すみれさんの芸能履歴は子役から。

主な仕事はCMや洋服店のチラシ、映画の端役など。

子役の世界も過当競争で、ブレイクして売れない限り、仕事が入ってくることは、まずありません。

 

抜け忍
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小学校卒業時には、受けたオーディションが数百回以上になったそう。ガッツありすぎ!

 

そんな日々の中、場数をこなすうちにプロ意識も芽生え、歌やダンスも習得、ミュージカルで主演を務めるほどの上達を見せます。

「モー娘。」オーディションからの洗礼

中学になってからは、ミュージカルの経験が生きる「歌って踊れるアイドル」を目指すように。

そしてその先にあったのは「モーニング娘。」。

「モーニング娘。さんのオーディションを受けたら、最終の5人まで残ったんです。終盤は厳しい合宿やレコーディングの審査があって、密着番組で自分の顔を放送されて。応援してくれるファンの方も増えて、嬉しかったですね」

引用:大木亜希子「アイドル、やめました」

プロデューサーのつんく♂さんと話すチャンスもあって、手応え充分。

しかし現実は残酷。

オーディション最終日に渡された結果は…

 

ー落選。

 

憧れを粉々に砕かれ、猛烈な悔しさを味わいました。

再びアイドルの世界へ

それでも諦めるどころか、再びアイドルを目指すのが彼女。

今度は、2年後の2008年10月、AKB7期生のオーディションを受けます。

 

抜け忍
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高校受験も控え、落選すれば「普通の高校生」なることも決意。正に背水の陣!

 

その必死感をアピールしたことが実を結んだのか、見事7期生に合格。

念願のアイドル時代を迎えます。

抜け忍
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ちなみに同じく7期生で活躍したメンバー。
・岩佐美咲
・菊地あやか (元3期生)
・小森美果
・鈴木まりや
・前田亜美
・松井咲子

THE ★中堅(失礼!)と言った面子で粒ぞろい。

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アイドルに感じた違和感

しかし、アイドルとして活動が始まっても前途多難。

子役時代は踊りや演技を正確にこなす子が重宝されましたが、業界でそのセオリーは通用しません。

「私もまだ15歳で幼かったこともあって、私よりダンスが踊れない子がセンターちかくにいくことが納得できなくて。私のほうが踊れるし、上手に対応できるのに、後ろの立ち位置なのはなぜ?って」

引用:大木亜希子「アイドル、やめました」

ここでは子役時代の「プロ感」が仇になってしまいます。

次々と自分より未熟な子たちに追い抜かれていく現実。

アイドルは必ずしも頑張りが報われない理不尽な世界だったのです。

自分に出来ることで勝負

追い込まれた彼女は、発想を転換。

【正規公演で踊れるポジションを増やしてチャンスを待つ】

かなり泥臭い戦法に出ます。

当時のAKBは、

・チームA
・チームK
・チームB
・研究生

の4グループで構成されていました。

チームA・K・Bの正規公演に出演出来るのは、正規メンバーが病欠や突発的な仕事で穴が空いたときだけ。

そしてそのとき「名前が挙がるような研究生になろう」と固く決意。

あらゆる曲の振り付けを覚え、例え前日の代打でも全て引き受けました。

「1日に3ステージが3日続くと、それだけで9回公演。ダンスを覚えることに必死で寝られないし、しんどいですけど、絶対そういうところで先輩やスタッフさんは見てくれるだろうって確信してたんです」

引用:大木亜希子「アイドル、やめました」
抜け忍
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ちなみに1ステージは約2時間(13曲+アンコール2曲)。

 

もちろん肉体は極限状態。

それでも、ダンスを覚える早さなら負けません。

フレッシュ感は捨ててセミプロ感で勝負。これが彼女の戦略。

そして15歳の8月。遂にその日がやって来ました。

 

チームB昇格。

 

研究生からチームBへ。正規メンバーの昇格が決まったのです。

【チームB昇格後の実績】
・小野恵令奈、渡辺麻友らとのユニットが実現
・第2回AKB48選抜総選挙31位
・19thシングル選抜じゃんけん大会6位
・第3回AKB48選抜総選挙34位
・24thシングル選抜じゃんけん大会8位
・AKB0048声優選抜入りetc.

とにかく数えきれないほどの仕事を抱え、アイドルとしては大成功。

個人としても、ミュージカル「ピーターパン」の主演に抜擢。幼い頃からの夢もかなえました。

 

抜け忍
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正に我が世の春。

 

ようやくアイドル人生を謳歌できた彼女。

でも、その平和は長く続きません。

大人たちによって次の試練が用意されていました。

まさかの人事異動

「当日まで、まったくなにも知らない状況でした。もう、パニックに近かったです(笑)。行くしかない、っていう決心はついたんですけど、本格的に名古屋へ引越してからは、自分はどうなるんだろうって毎日泣きました」

引用:大木亜希子「アイドル、やめました」

2014年「AKB48グループ大組閣祭り」で、名古屋のSKE48へ異動が決定。

 

そこには様々な摩擦や葛藤がありました。

・見ず知らずのメンバーが東京から来た
・新入メンバーでもアイドルとしては上級生
・新入メンバーでもポジションを脅かす存在

 

なんとなく打ち解けにくい雰囲気が「現場での孤独」につながり、一部の熱心な地元ファンから「絶対認めない」など、疎外感も味わいました。

 

抜け忍
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こんなの耐えられない…

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最強の戦術「開き直り」

「(中略)私のAKBカラーは何をしても消せるものじゃないし。でも、そこを新たに切り開いていけば、私が先駆者になれるかもって思い直して。そこからは、あえて『東京感満載』に切り替えました」

引用:大木亜希子「アイドル、やめました」

当初は、

・名古屋カラーに染まる
・MCで方言を披露する

など、地元に染まる努力もしてみましたが、しっくりきません 。

 

そこで思いきって開き直り。

・オシャレな服を着る
・髪の毛を好きな色に染める
・呼び名を「すーちゃん」→「すーめろ」に変更(大好きなマイメロディから)
・若いメンバーに東京で流行中のメイクを伝授
・ライヴなどで着用する衣装選びの相談にのる

自分の持ち味を活かして(オシャレ感・先輩としてのキャリアなど)、存在感を示すように。

 

抜け忍
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遂にはモバイルサイトでワンコーナー(「若手育成係・佐藤すみれのす~信簿」)を開設!スゲー!

 

再びアイドルとしての勢いを取り戻しましたが、次第に最後のステップも意識し始めます。

卒業、そしてニートへ

「気づいたら『あれ、全部かなってるじゃん』って思い始めました。最初は卒業について軽く考えていたんですけど、だんだん本格的に考えるようになって」

引用:大木亜希子「アイドル、やめました」

子役時代からのキャリアを含めて実に18年。

ここまで、ありえない波乱を乗り越え、アイドルとしての活動もやりきった彼女は、思いきってグループから卒業、芸能界からの引退も発表します。

 

2017年12月。事務所との契約も終了。

 

残されたのは何の肩書きもない、まっさらな23歳の女の子だけでした。

クリエイター「佐藤すみれ」としてサロンを開設

「6歳から23歳まで、常に他人の持ってきてくれた仕事を成し遂げることに精いっぱいで。でも、今後はすべて、自分で選んで進んでいきたいと思って。とりあえず休んでそこから職を探そうみたいな感じでした。バイトしてもいいし」

引用:大木亜希子「アイドル、やめました」

佐藤すみれさんのこれまでは、いわば熾烈な競争と戦いの連続

次のステージへ進むためには、戦場から離れ、自分を見つめ直す期間が、どうしても必要でした。

そしてそのモラトリアム期間にチャレンジしたことは、

・カフェ巡り
・スイーツライター
・オンラインサロンの立ち上げetc.

特にオンラインサロン「すみれだより」は、ありがちな「アイドルのイベント」ではなく、クリエイター佐藤すみれの個性が発揮できる場所になりました。

 

抜け忍
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カフェやメーカーとのコラボ、デザインやイベントの企画、商品のプロデュースなど、活動の幅はワイド。

二ヶ月に一回開催されている女子会イベントも大盛況。

その際も、

・必要な機材の調達
・会場としてのカフェを予約
・当日限定のスイーツを企画
・お金の管理とスケジュール調整etc.

等々、全て自分でこなします。与えられたことをこなすアイドルとは180度真逆。

「(中略)もうメディアに自分の顔が一切でなくてもいいので、プロデュースする商品がヒットしてほしいし、『元アイドルだから』ではなくて、お客さんがその商品をほしいから買う、そんなアイテムを生み出していきたいですね」

引用:大木亜希子「アイドル、やめました」
抜け忍
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百点満点の解答。

 

そこにアイドル佐藤すみれの面影は、もうありません。

一人のフリーランスとして、新たなキャリアを歩む女性。

それが現在の彼女です。

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競争が人を強くする

私事ですが、一時期どハマリしていたんです。AKBに。

往年のプロレス団体を彷彿とさせるようで燃えに燃えました。

 

抜け忍
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特に団体抗争とか!

 

当時から熱が冷めた今でも、彼女たちの動向は気になっていました。

 

そんなとき手にしたのが今回の参考文献「アイドル、やめました」。

生々しかったですよ。まだ10代で重すぎる決断をしたこと。みんなと違う道を歩むこと。

そして競争に次ぐ競争

会社員として通過する様々な修羅場を、彼女たちは僅か数年の間に経験します。

同時に、密度の濃いレッドオーシャンで生き残ったあとは、鍛え抜かれた精鋭にも育ちます。

 

抜け忍
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なんと逞しいことか。

 

その過程で、自分に出来ること・出来ないことを知り、強みに特化して生きる。

その時、彼女たちは少女から自立した大人へと成長するようです。

 

つまりAKBとは成人式のようなもの

 

いわば大人になるための通過儀礼。

 

過酷な競争で負けても良いんです。誰もがセンターに立てないし、指原莉乃になれるわけでもない。

大事なことは3つ。

【新たなキャリアに向けて】
・天井を知ること
・短所をバッサリ捨てること
・強みにフォーカスすること

 

限界を知ることは悲しいことではなく、むしろ希望。選択と集中こそがシアワセの最適解。

 

アイドルたちの生き様を見て、改めて思いました。

 

抜け忍
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自分の強み」を知るってホント大事。誰にでもきっとあるよ!