【NARUTO -ナルト-と古事記】歴代火影の謎とは?名前の由来に驚愕の事実が!【綱手/はたけカカシ/うずまきナルト/志村ダンゾウ編】

そろそろ「アタマ大丈夫?」的な空気になってきましたが、本人は至って平常運転。

むしろ楽しくて仕方がありません。

岸本先生の視点にも脱帽しまくり。

例えば「火影式耳順術・廓庵入鄽垂手(ほかげしきじじゅんじゅつ・かくあんにってんすいしゅ)」。

出典:NARUTO -ナルト-

やたら長い忍術の元ネタは十牛図(じゅうぎゅうず)。悟りに至るまでを描いた禅のビジュアルテキスト。

出典:枻出版社「禅を知りたい」

一般人が見ても、まず間違いなく素通り。

そこから発想を得て「尾獣を拘束しよう!」なんて思い付きません。「センス」としか言いようがない。

何よりこんなの見せられたら高まって来ませんか?高まって来ますよね?

抜け忍
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「来た!」って言って!

解りました。引き続き残された火影たちの名前も掘り下げて行きます。

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五代目火影 綱手

元ネタは「児雷也豪傑譚」(じらいやごうけつものがたり)

抜け忍
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江戸時代の読本(≒オカルト小説)だよ。

登場人物はお馴染みのお三方。

・カエルを操る児雷也
・ナメクジを操る綱手
・蛇を操る大蛇丸

怪しい臭いがプンプン。もちろん、妖術を使って三つ巴のバトル!

抜け忍
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なんとファンタスティックな!

当時からこの発想も中々のモノですが、それを岸本先生は現代風にアレンジ。NARUTO -ナルト-ではストーリーをダイナミックに動かすキーパーソンに仕上げました。

抜け忍
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この圧倒的な飛躍こそ正にセンス!

一般人は、ここまで話を膨らませることは出来ません。

パクリとか言っちゃう人は論外です。

スイマセン。ちょっと熱くなりました。

お詫びに綱手が口寄せするカツユの元ネタをば。

出典:NARUTO -ナルト-

カツユを漢字にすると「蛞蝓」。難読漢字です。これでナメクジの意味。

ちなみに、

の読みは「オタマジャクシ」。
の読みは「デデムシ(=でんでんむし)」。

一語一語だと全く違う生き物だったりします。

不思議ですね。

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六代目火影 はたけカカシ

カカシ先生も神話の影響がモロ。

以下は古事記のワンシーン。

出典:学研「まんがで読む古事記」

オオクニヌシをサポートするために現れた小さな神様。

しかし名前が解らずカエルやカカシに尋ねます。

この時のカカシがクエビコの神

クエビコの漢字は「崩彦」。由来は形が崩れた様から。

昔は普通と違った姿に、何か特別な力を潜んでいると考えられていました。

一本足のクエビコも、この世の全てに深い知識を持つ神様だったのです。

普段マスクで覆われたカカシ先生も、他の忍者とは異なるスタイル。

これはクエビコがモチーフになっている証明でもあります。

七代目火影 うずまきナルト

ナルトは散々触れたので、詳細は割愛。

古事記に登場するオオクニヌシがモデルです。

六代目火影? 志村ダンゾウ

ほぼリリーフで終わったため、火影にカウントして良いものか迷いましたが、「汚れ役の狂犬キャラ」が大好物なので取り上げました。

彼の元ネタは、どうやら加藤段三

(五代目火影の恋人・加藤ダンは、同じくモデルの可能性アリ)

加藤段三は「飛加藤(とびかとう)」の異名で活躍した忍者。晩年は武田信玄にも仕えていたようです。

「花の慶次」で覚えている方もいるかな?

出典:原 哲夫「花の慶次」

登場は少なめですが中々のインパクトでした。

作中のダンゾウも(「飛び加藤」が幻術を駆使したように)凄まじい瞳術で相手を翻弄します。

代表的なものはイザナギ別天神(ことあまつかみ)

古事記でのイザナギは神世七代と呼ばれる古い神々で、イザナミと供に最後の一対として誕生しました。

別天神は、神世七代よりさらに古い五柱の神々。この世を作りたもうた偉大な存在。

出典:竹田 恒泰「古事記」

これら古事記のビッグワード用いた瞳術で、重要な人物であることを印象付けたかったのでしょうね。世間的な評価はイマイチでしたが…。

抜け忍
抜け忍

最強幻術「別天神」はほぼ無敵。かなりの手練れだったんだけどね。 

 

さて、ダンゾウと言えば、

・人一倍里思い
・人一倍不器用
・人一倍プライドが高い

ちょっと痛い仕上がり。それでもなんだかほっておけない。信奉者も居たようです。

抜け忍
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根は真面目だよ。やたら上からだけど。

そんな彼が兜を脱ぐのは、命をかけた最後の忍術「裏四象封印術」。

出典:NARUTO -ナルト-

サスケとマダラを道連れに発動させましたが残念ながら不発。

散り際にヒルゼンを回想するシーンは、なんとも感動的。

出典:NARUTO -ナルト-
抜け忍
抜け忍

嗚呼ダンゾウ…

身体中に写輪眼を移植し、異形の姿になってまで守りたかったもの。

それは愛する木の葉隠れの里でした。

彼もまた己の忍道に殉じた素晴らしい忍者だったのです。

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終わってみれば【岸本先生の真の才能とは?】

長々と火影のネーミングを掘り下げてきましたが、そこまで古事記との接点は無かった気も。

様々な神話や民話をミックスした設定が多いのです。

初代火影も、仏教の影響は認めますが、木の神様なんて神道以外に見当たりません。

そうなると木遁のルーツを、古事記のククノチに求めたくなります。やはり神道と仏教のハイブリッドが正解でしょう。

そんな妄想に浸りながら一人一人キャラクターの元ネタを探りたいのですが間違いなく重労働。またの機会にとっておきますね。

抜け忍
抜け忍

いつか岸本先生に全てを語ってもらいたい。

 

最後に。

ナルトは読めば読むほど、ホントに良く出来ています。

それは冒頭でも触れた岸本先生のセンスによるもの。

そして、ここで言うセンスとは想像の飛躍のこと。

廓庵入鄽垂手が正にそれ。あのヘンテコなワードから尾獣の拘束に飛ぶのがセンス。

古事記を読んで、壮大な忍者大戦にまで膨らませてしまうのもセンス。

かつてジョージ・ルーカスが様々な元ネタを飛躍させ、異質な「スター・ウォーズ」に発展させたことと全く同じ。

抜け忍
抜け忍

もっと言えば、元ネタが解らないくらいごちゃ混ぜにしてしまうのも相当なセンス。

岸本先生もジョージ・ルーカスも並外れた才能の持ち主なんです。

そしてその才能の一端に迫るのが、今回の裏テーマでした。

なぜって?

作品をしっかり理解するには元ネタを知っておくべきだから

漫画・映画・小説に限らず、どんなジャンルのどんなストーリーでも、元ネタを知っていれば、理解度はより深まります。

・北欧神話:進撃の巨人、マイティ・ソーなど
・旧約聖書:風の谷のナウシカ、エヴァンゲリオン、鋼の錬金術師など
抜け忍
抜け忍

神話がモチーフになるとストーリーも引き締まる!

是非、他の作品を鑑賞する際も、試してみてください。

今までと違った角度で楽しめますよ。

抜け忍
抜け忍

一つの作品を何度も味わおう!