本棚を晒す【珍本これくしょん vol.15 「Hobby JAPAN」】

ホビージャパンの社員さんがやっちまいました。

 

転売の容認が燃えに燃えたのです。

 

抜け忍
抜け忍

なんのこと?

 

コロナとオリンピックで、ほぼスルーされましたが、わりと一大事。

 

とは言え、ピンとこない方が大半だと思うので、サクッと解説しますね。

 

ホビージャパンの立場
子どもや初心者を含め、ビギナーの窓口としてプラモデルやフィギュアを広めたい。
某社員さんの発言
「転売を憎んでいる人たちは、買えなかった欲しいキットが高く売られてるのが面白くないだけだよね?頑張って買えばいいのでは?頑張れなくて買えなかったんだから、頑張って買った人からマージンを払って買うのって、普通なのでは」

 

これのどこがマズイのか。

 

もちろん買い占めです。

 

買い占めにより値段の釣り上がった商品は、お子さんや初心者さんに一切届きません(=買えない)。

 

資金の潤沢な大人たちが独占するのみ。

 

この状況や発言は、ホビージャパンの立場と相反します。

 

怒髪天を衝いた彼らは、某社員さんのクビを切ることで、事態を収束させました。

 

抜け忍
抜け忍

よくある話じゃないの?

 

確かに。ただ、本質はもっと別のところにあります。

 

それは文化の破壊

 

せっかくプラモデルに興味を持った方が居ても、こんな状況が続いたら、イヤになって逃げ出してしまう。

 

結局、いつまでも邪悪な大人たちがはびこる、偏屈でマイナーな業界のまま。

 

新規参入が無くなれば、プラモデル文化の成長にとっても、大きなマイナス。

 

抜け忍
抜け忍

裾野が広がらないってことね。

 

誰がどう見ても、組織的な買い占めは悪質(カルテルに近い)。それに加えて、文化の破壊に至っては最悪の極み。

 

業界の成長を阻む、忌むべき商習慣なのです。

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「Hobby JAPAN」のレビュー

値段 ★★★★★ 資料としても貴重ですが、どちらも100円。
内容 ★★★★☆ プラモデル業界の変遷が解ります。リアルタイム世代には刺さりそう。
遭遇率 ★☆☆☆☆ 古本市の大量出品で入手。一般の古書店で(古い号に)遭遇することはありません。
スキ度 ★★★☆☆ 思い入れもありますが、そろそろ手放そうかな…。

またもや本の内容をスルーしたので、改めて仕切り直し。当時の誌面を眺めます。

 

Hobby JAPAN 1973年8月号

 

赤とんぼ」は、かつての日本海軍で大量生産された練習機。かなりのハイスペックで、その性能は実用機を凌いだとか。

 

技術大国日本らしく手先の器用さを感じさせる求人広告(左下)。給与額が時代を感じさせます。

 

この手のモデルカーも、かなりコレクターが居たんでしょうね。非常に精巧な作り。

 

Hobby JAPAN 1981年6月号

 

80年代はアニメの大量生産時代。もちろんホビー業界にもアニメ旋風が吹き荒れました。

 

ホワイトメタルは激アツ!知ってる方いらっしゃるかしら?当時、池袋のイエローサブマリンで、初めて目撃しました。

 

オーロラ社のフィギュアなんて古代遺跡レベル。実物は見たことありません。スゴい資料です。

 

ディオラマと言う言葉もホビージャパンで初めて知りました。小さな世界観は、まるで盆栽。

 

…たった一言の発言でクビ。

部外者からすれば厳しいジャッジに見えます。

ですが、そこは株式会社ホビージャパン

屋号から解る通り、日本のホビー業界を背負って立つのが使命。

どんな小さな転売も見逃すわけにはいきません。

プラモデル文化を継承するため、彼らは今日も戦い続けるのです。

抜け忍
抜け忍

不当な買い占めに負けるな!