本棚を晒す【珍本これくしょん vol.16 「岩波ジュニア新書 映画つくりの実際」】

岩波ジュニア新書もよく読むんですが、若いナンバーの初版は、まず出会えません。

この本も見つけたときは、即買いでした。

 

抜け忍
抜け忍

一般の方は素通りでしょ。

 

古本集めが好きな方以外、用はなさそう。

 

内容も一切容赦なし。

 

想定読書の中高生は置いてけぼり。

 

これと言った語彙の説明や、ある程度の知識が前提になっている箇所も多く、最後まで読み通すことは至難。

高校生は絶対見ないであろう「カッコーの巣の上で」
引用:新藤兼人「映画つくりの実際」

それでも、著者・新藤兼人さんの知見や体験談が盛りだくさんで、かなり貴重な一冊。

 

特に手作り感の強い映像製作は、舞台裏を読んでわかることも多く興味津々。現在の効率を重視した作業と比べても面白そう。

引用:新藤兼人「映画つくりの実際」
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「岩波ジュニア新書 映画つくりの実際」のレビュー

値段 ★★★★★ 50円。そりゃ即買いですよ。
内容 ★★★☆☆ 本の内容をベースに、 改めて映画を視聴したくなります。
遭遇率 ★☆☆☆☆ 再版もなく古本屋のみの在庫。
スキ度 ★★★☆☆ 多少ついていけないところも。

非常に作家性を重視する新藤兼人さんですが、そのこだわりを理解するには、観る側にも知識や体験のストックが要求されます。

 

抜け忍
抜け忍

文学の理解と同じ。

 

そしてそれくらい高尚な映画は、ほぼ死滅しました。

 

完全に娯楽と化した今では、タレントのPVのような作品や、CGてんこ盛りで内容ゼロ!みたいな作品もあります。 

 

もちろん、それが悪いとは言いません。

 

こんな時代ですから、せめて映像の中に夢を求めたり、ガス抜きで観るだけの作品があっても良いんです。

 

ただ、映画に限らず、全てのコンテンツ(アニメ、マンガ、小説など)が「売れ線」に走っていく風潮は、どうなんでしょうね。

 

ちょっと寂しい気はしています。

 

抜け忍
抜け忍

実験的な作品も少なくなったよ。