本棚を晒す【珍本これくしょん vol.19 「砂の妖精」】

イーディス・ネズビットの「砂の妖精」は児童文学の古典。

 

カヴァーのヴァリエーションも豊富ですが、角川文庫版は特に秀逸!

抜け忍
抜け忍

この可愛いさったらない!

 

一目惚れしました。完全にジャケ買い。帯のイラストも美しい。

 

抜け忍
抜け忍

スイーツの包装みたい。

 

お話だってユニーク。

 

砂場で見つけた妖精・サミアドに、子どもたちが無理難題をリクエスト。

 

サミアドも、決して彼らに味方するわけではなく、ただただ機械的に願いを叶えるだけ。

・美しくなる
・大金を得る
・翼を授けるetc.

などなど。いずれも効力は朝から日暮れまで。

 

一見、うらやましく思えますが、ありえない大金の所持や、急激なビジュアルの変化で、大人から常に怪しまれ、トラブルは絶えません。

 

「アウトレス、タン、アウトレス、ノイレス」と、サミアドがいいました。
「それ、ニネベ語ですか?」外国語は、フランス語をすこししか知らないアンシアがききました。
「この意味はな、むかしの人間は、毎日つかう、地道なものしかほしがらなかったということさ(以下略)」

引用:E・ネズビット「砂の妖精」

どこか教訓めいた内容もあって、耳が痛いこともしばしば。

当時は、贅沢があまり歓迎されなかったのかもしれません。

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「砂の妖精」のレビュー

値段 ★★★★★ 100円。とにかく一目惚れ!
内容 ★★★★☆ アイディアはメチャクチャ面白い。映像化希望。
遭遇率 ★★★☆☆ 角川文庫版はあまり見かけません。
スキ度 ★★★★☆ ひたすらカワイイのでキープ。

表紙とタイトルの第一印象から、冒険ファンタジーを想像しましたが、全くそんな展開はありません。

 

どちらかと言えば、ややブラック寄り(子どもたちが理性的でないため)。

 

サミアドも正体不明のクリーチャー。

(中略)その奇妙なものの目は、カタツムリのように、長い角のさきについていて、望遠鏡のように、のびたり、ちぢんだりすることができました。耳は、コウモリの耳のようで、ずんぐりした胴には、まるでクモのおなかのように、あつい、やわらかい毛がはえていました。

引用:E・ネズビット「砂の妖精」

何でしょうね。地球の先住民族でしょうか。かなり気になります。

 

ちなみにNHKで放送された「おねがい!サミアどん」は、サミアドが元ネタ。

©️TMS

大人の事情で大胆にアレンジされていますが…。

 

ちょっと可愛すぎません?

 

オマケ

児童書はハードカバー推しのワタクシ。

 

作りもリッチ。オーナーシップも味わえて大満足。

かさ張るわ重いわで、ついつい敬遠しがちな大版ですが、イラストの迫力や文字の読みやすさは、このサイズでしか味わえません。

 

抜け忍
抜け忍

没入感も違ってくるよ。

 

お気に入りの一冊にはハードカバーを是非!