表紙の右下にあるエンブレムなんですが…


この講談社X文庫と言うのが、まあしょーーーもない。
当時は主に映画のノベライズを出版。そしてそのクオリティが激低っ!
「とりあえず文字に起こせば売れるだろ」みたいなノリで、安易に文庫化。
やっすーーーいライターに書かせたようなペラッペラな文体も悲惨の極み。もうちょっと、なんとかならなかったのでしょうか。

とは言え、田舎住みの人間にとっては貴重な一冊。
なんせ地元には映画館もなかったし、そもそも入場料も高かった。映画は贅沢な娯楽だったんです。
「せめて雰囲気だけでも…」
そんなささやかな夢を叶えるためには、X文庫に目を通すしかありませんでした。

なんやかんや読んでたよ。他に選択肢なかったし。
以下、映画を観た気になる見開き写真。
とりあえずカーチェイス・海外ロケ・ブロンド美女をぶっ込んどけばOK!


これは胸アツ!知る人ぞ知るベニー・ユキーデとの対戦!

名物の高所ダイブ。憧れたものの絶対にマネしませんでした(当たり前)。

ジャッキーもユン・ピョウもサモ・ハン・キンポーもみんなみんな若手。みんなみんな体当たり演技。


読み返して思ったのですが、映画「スパルタンX」は、ざっくり言えば「捕われた女性を助ける」だけのお話。これならX文庫でも違和感なさそうですね。
もっと言えば文庫を買う必要もなさそうですが…そこは趣味なのでね。色々と諦めてます。
「スパルタンX」のレヴュー
値段 | ★★★★★ | 200円。「100円でよくね?」とかブツクサ言いながら買った記憶が。 |
内容 | ★★☆☆☆ | 内容はゼロ。ゼロったらゼロ。 |
遭遇率 | ★★☆☆☆ | 見かけませんね〜。多分、どこの古書店にもなさそう。 |
スキ度 | ★★☆☆☆ | ジャッキーは好きですよ。ジャッキーは。 |
もし万が一「スパルタンX」を観る機会があったら、日本語吹き替え版がオススメ。
ジャッキー演じる主人公の名前はトーマス。しかし作中では、なぜかべらんめえ口調。
つまり洋風な中国人が江戸弁をしゃべると言うカオスな設定になってます。
とは言え、そこまで強くすすめることもできません。所詮はパーティー映画なので。
はじめてジャッキーを観るなら「酔拳」を是非。

ベタ中のベタですが、映画・特撮・アニメ好きなら必ず通過してほしい!
作中では酔えば酔うほど強くなるとか医学の常識ばかりか、重力すら無視した異次元のアクションが炸裂!
あらゆるメディアで見られる酔拳もどきのシーンは、全てこの作品がルーツ。
エンターテイメントの王道を突っ走るジャッキーの代表作です。若い方も観て!

ちなみに酔拳2は観なくて良いよ。