誰が読んでも厨ニ病丸出しのタイトル。
そしてカバーイラストは永井豪さん。

さらに平井和正さんが著者とくれば、買わないワケにはいきません。
内容もハチャメチャ。
主な登場人物は宇宙からの飛来者によって、超能力を覚醒させられた6人の中学生たち。


その後は世のため人のため、力を計画的に使うべく超革命的中学生集団を結成。
しかしそこは理性の乏しい中学生。少しずつ力の行使に酔い始め、お互いの理想がズレ始めると、一気に内部分裂。
特に田代進一郎は第三帝国色に染まり、軍事力を背景に世界制覇を目論みます。
われわれの敵とは、愚かな厳正人類すべてだ。わが〈超革中〉は、ホモ・サピエンスどもの既存の社会体制に挑戦し、権益をあらそい、敵の体制そのものを粉砕しなければならない。当然のこととして、猛烈な抵抗と反抗が予想される。しかしわれわれ〈超革中〉はかならずこの闘争に勝利する。
13歳で、ここまで立派な思想を持てるのもスゴいのですが、最早デスノート。
事態を収束する手段はただ一つ。マッドサイエンティスト綿引宏の発明したマージャン型のタイムマシンで、時間を巻き戻すのみ。
巻き戻したあとは、何も騒がず、全てをやり過ごす。
宇宙は崩壊し、全ては宇宙人と出会う前に戻ったものの…これで大団円???
「超革命的中学生集団」のレビュー
値段 | ★★★★★ | 100円。思ったより装丁がボロッボロ。仕方がありません。 |
内容 | ★★★☆☆ | スタンドや悪魔の実のような超能力バトルにデスノート的展開をプラス。いっそ漫画化希望。 |
遭遇率 | ★★☆☆☆ | 永井豪さんのイラスト版は見たことがありません。即買いでした。 |
スキ度 | ★★★☆☆ | キライじゃないけど、やや荒削り。 |
色々とにぎやかな超革命的中学生集団ですが、永井豪さんの画風が、かなり小説にフィット、どちらが著者かわからなくなってしまうほど。
平井和正さんと言えば、どうしても幻魔大戦を意識してしまうので、ライトな作風に違和感も感じます。
ちなみに当時のパンフレット。

はじめてテレビCMを見たときはショックで脳天ブチ抜かれました。それまでの清く明るく楽しいアニメとは一線を画し、どこかオドロオドロシイ。
サイオニクス戦士の設定も完璧で、滑らかなアニメーションも印象的でした。


ELPのテーマも鳥肌モン!
超革命的中学生集団にも壮大なエンディングを期待しましたが、なんとな〜くソフトランディングで着地。
やっぱり永井豪先生の影響でしょうか。イラストのクセが強すぎて、本文が入ってきません。

いっそ読み切りで漫画化してほしいくらい。
結局どっちつかず?なんだかモヤ〜っとするのです。