時は1980年代。
インターネットもスマホもYouTubeもWikipediaも無かった時代。
少年たちは書店に並んだ入門百科シリーズを手に取り、そこに描かれていたイラストと情報で知的好奇心を満たしていました。



個人的にも「ペットの飼い方」は、かなり重宝しました。



釣った魚を次々と飼っていたので、その度ページをめくっては、水槽や水温計とにらめっこの日々。
フナ・クチボソ・ハゼなどは可愛くて仕方がなかったし、タナゴの美しい模様は、ずっと眺めても飽きませんでした。
今から40年ほど前の話です。
「小学館入門百科シリーズ」のレビュー
値段 | ★★★☆☆ | モノによってまちまちですが、大概は100円で投げ売り。 |
内容 | ★★★☆☆ | かなり情報が古いので、ノスタルジーに浸りたい方向け。 |
遭遇率 | ★★★☆☆ | そこそこ大きい街の古本屋では見かけます。 |
スキ度 | ★★★★☆ | スキなんですが、ちょっと切なくて胸が苦しくなります。思い出がイッパイ。 |
改めて、入門百科シリーズをドサッと並べてみました。

何か気付きました?
私は「ペットの飼い方」と「きみは名カメラマン」から強力なメッセージを感じました。
どちらも世の中が裕福になった証拠です。
ペットを飼うには、ある程度の間取りと維持費(食費など)が必要。そのためには、家庭にもゆとりがあることは大前提。
カメラだって同じ。子供の趣味にしては高尚過ぎ。高価なカメラは子供では買えません。親の余裕資金で買い与えるのです。

そして、子供たちが多趣味になったと言ことは、昔の日本人がムチャクチャ頑張ったと言うこと。
入門百科シリーズを眺める度、先代たちへのリスペクトで頭が上がりません。ひたすら感謝あるのみなのです。

抜け忍
昔の人はエラかった!