そ~ら~に~♪蒼い流~星♪
夜の運~河~を~♪滑るようだね♪



出た!疾走感抜群のオープニング!今でもフルコーラスで唄えます。
「蒼き流星SPTレイズナー」は、当時流行った「少年武装蜂起モノ」の傑作。
主人公アルバトロ・ナル・エイジ・アスカの心理描写も丁寧に描かれ、非常に好感が持てました。

ちなみに曲中の「走れメロス~」は、もちろんエイジのこと。一方のセリヌンティウスは地球人たち。これから起こる壮大なストーリーを予感させます。

前フリもバッチリ。
実際のエピソードもスケール感ハンパない。
・物語は20世紀後半の火星から
・主人公エイジは地球人とグラドス人の混血
・グラドス軍からやってきたエイジは「地球侵略の危機」を告げる
・地球をグラドスから守るためエイジ × SPTレイズナー × 仲間たちは協力
・圧倒的戦力のグラドス軍と脆弱な地球人たちの戦いがはじまる(そして終わる)
もう前半は大忙し。
地球から派遣された体験学校の生徒たちは、いきなり戦闘の巻き添えを食らって大惨事(生徒数名死亡)。それでもエイジと地球人たちは何度もぶつかり合い、互いに友情を育みます。

火星脱出後に発動したレイズナーのV-MAXも激アツ。スピードも戦闘力も跳ね上がり制御不能。その矛先は、グラドス士官学校時代の先輩ゲイルを粉砕。


エイジの心に暗い影が。
さらにゲイルの恋人で、エイジの姉でもあるジュリアは、訃報を耳にして傷心。
SPTブラッディカイザルに搭乗。エイジと直接対決へ。


恋人と肉親、グラドス人と地球人etc. 葛藤を抱えて戦う姿に萌えた!
そして前半のフィナーレ。地球連合とグラドス軍の戦いへ突入。

V-MAXを発動させたレイズナーは、蒼き流星となって、グラドスに挑む!

「ジ・アニメ特別編集 蒼き流星SPTレイズナー」のレビュー
値段 | ★★★★☆ | 500円。ちょっと高め。でも即買い。 |
内容 | ★★★★★ | 押さえておきたい必須事項を網羅。濃い目の味つけに納得。 |
遭遇率 | ★☆☆☆☆ | 普通の古書店では見かけません。専門店なら或いは。 |
スキ度 | ★★★★☆ | ロボットアニメの金字塔。後半はアレですが…。 |
後半は、前半のテンションから一転。グラドスに支配された地球が舞台。
そしてこれが中々の問題作。なぜか北斗の拳の影響がモロ。
・ゴステロ → 明らかにジャギ様
・ルカイン → 明らかに聖帝サウザー
・ジュリア → 明らかにユリア
・エイジ → 明らかにケンシロウ

などなど。
エイジは地球でレジスタンスに加わり、再びグラドス軍と戦いますが、どこかで見たようなシチュエーションだらけ。

結局、北斗の拳。
しかも最後は打ちきり(スポンサーの家電メーカーが事故で降りた)。話を唐突にすっ飛ばされて唖然。いくらなんでも酷すぎます。

どんだけブラウン管の前でポカーンとしたことか。
それでもこの作品には見所満載。トータルで見れば、やっぱり大傑作。
グラドス創世の秘密(グラドス人と地球人は同種)やレイズナーに搭載された謎のAIフォロンなど、斬新なアイディアも素晴らしい。
機会があればチャレンジしてもらいたい名作中の名作なんです。
(記事内の画像は全て「ジ・アニメ特別編集 蒼き流星SPTレイズナー」から引用)