本棚を晒す【珍本これくしょん vol.8 「夜光人間」】

もうね。思い入れしかありませんよ。「夜光人間」には。

 

なんせ初めて図書館で借りた本。

 

まともな読書体験も「少年探偵団」シリーズが初めて。

 

物語のキモは怪人二十面相 VS 明智小五郎 & 小林クン(助手)

 

助手の小林クンは、少年探偵団を率いて抜群のリーダーシップを発揮。明晰な頭脳で、独自に難事件も解決。

 

抜け忍
抜け忍

BDバッヂも欲しかった!

少年探偵団シリーズとは
・ストレートな勧善懲悪モノ
・意外と二十面相がしゃべる
・まあまあ二十面相がつかまる
・やたらと宇宙人飛来説を推す
・勇気・団結・勝利などジ◯ンプ的な要素も多め

目からビームは出ません。
ロケットパンチも発射しません。

己の頭脳と肉体のみで戦う探偵団は憧れの的でした。

そしてその興奮は、後に荒木飛呂彦先生の「魔少年ビーティー」を読むまで続いたのです。

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「夜行人間」のレビュー

値段 ★★★★★ 100円。掘り出し物(後述)。
内容 ★★★☆☆ 個人的な思い入れが強いので勧められません。
遭遇率 ★★☆☆☆ ややレア(後述)。
スキ度 ★★★☆☆ キープするでしょうね。さすがに古さは感じますが。

さて。そろそろ古本コレクターからクレームが聞こえて来そうな予感。

 

どこがレアやねん!

 

待ってください。気持ちはわかります。

 

パット見、珍しくもなさそうです。

 

しかし、この本で見るべきはカバー。

 

表紙のエンブレムが違うのです。

 

元々少年探偵団は光文社の「江戸川乱歩全集」として始まりましたが、その後、複数の作家が子供向けにリライト。

 

表紙のエンブレムも、蜘蛛 → 西洋甲冑 → 黄金仮面へと変わっていきました。

この本のデザインは、その中間にあたるヴァージョン。

 

抜け忍
抜け忍

遭遇率も中々低め。

 

納得していただけたでしょうか?

 

ちなみに「少年探偵団」は、今でも書店で購入できます。

 

抜け忍
抜け忍

さすがに表紙はアレンジしてるけど(=昭和風味が強い)。

 

とは言え、中身の文体や世相は、ほぼ当時のまま(色々ギリギリ)。

【旧版】
チンピラ隊は、『アリの町』で、くずひろいをやっている少年たちで、夜の冒険なんか、へいきですから、つごうがいいのです。

引用:江戸川乱歩「夜光人間」

【現在】
チンピラ隊は、『アリの町』で、いろいろなアルバイトをやっている少年たちで、夜の冒険なんかへいきですから、つごうがいいのです。

引用:江戸川乱歩「夜光人間」

出版社の意地でしょうか?

今の子供たちに受け入れられるでしょうか?

その疑問は少年探偵団に任せるとします。