去年の御岳登山は、ちょっぴり寂しい冬景色。ギリギリ紅葉に間に合わなかったのです。

来年は春山登山じゃ!
その勢いも3月からの外出自粛で崩れ去り、時は流れて8月下旬。
もう時間がない。自粛も限界。しかも9月上旬は天気がよろしくない。

夏山に行くなら今しかない!今しかないんだよ!
太古から手付かずの自然を拝むべく、オッサンは一人、御岳山へと向かったのです。
装備と準備

最低限の軽装ですが、押さえるところはしっかりと。
・帽子
・タオル
・日焼け止め
・飲み物
・角砂糖
あとは、分厚い靴下とウォーキングシューズで足下を武装。
朝食は軽め。山に入る2時間ほど前に済ませます。
登山中は重いものを食べません。素早くエネルギーに変わる糖分などがメイン。
いざ入山!四十路ぼっち vs 御岳山!
前回の登山から約8ヶ月。
学んだことを生かすべく、夏の御岳山にトライ!
…とか鼻息荒めですが、純粋に景色を楽しみたいかな。
細かいルートは前回の記事でも触れてます。
御嶽駅→ケーブルカー→御岳山までの順路は省略。
まずは定番の御嶽神社へ。
御嶽神社
スタートは9:15。

出だしは快調。足取りも軽い。

高まる~~~!
夏山の景色に早くもうっとり。

階段を登りに登ってノスタルジックな商店街を抜ければ…

そこには第一ステージのラスボス・御嶽神社が。

全力でお参り。登山の無事を祈ります。

この日は、なぜかゴールデンレトリーバーの遭遇率が高め(*犬にご利益のある神社です)。ワンちゃんもお疲れ様。
魔の三叉路
前回は七代の滝を見たさに真ん中の道をチョイス。完全な選択ミスでした。

急な段差を延々下って、かなり消耗した思い出が。
標識はたった600mですが、騙されちゃダメ。


マジで危険な急坂だらけ。健脚さん以外は回避した方が懸命。ケガの危険性も大。
もちろん今回はスルー。右のロックガーデンへ。
こちらは穏やかな山道。まるで修験者にでもなった気分。

七代の滝(ななよのたき)
再び標識に選択を迫られます。

正直、見送る予定だった七代の滝ですが、ここまでの過程が思ったより順調。ほぼ消耗していません。

こうなったら行くっきゃない!
しかし、これが極限の疲労を招くことに。
早速、道なき道の洗礼。根っこに捕まって少しずつ下へ。


最早アスレチック。
そろりそろりと下降。急げば命の危険も。

続・道なき道の洗礼。木の根が完全に進路を遮断。

約15分近くかけて、ようやく到着。

第二ステージのラスボス・七代の滝です。

なんやかんや来た甲斐がありました。糖分と水分を補給して小休止。暫く滝を眺めてリフレッシュ。
…散々マイナスイオンを浴びて10分ほど休憩した頃でしょうか。
そろそろ来た道に戻ろうと上半身を起こすや、急な立ちくらみが!

ヤバい!
この暑さとアスレチック並みの下りで、かなり消耗した模様。
登りはさらに時間をかけて帰還。元のルートに到着したときは、大幅に疲労していました。

猛省。この暑さ+滝までの急激な往復ルートは自殺行為そのもの。脚がガックガク。
ロックガーデン
調子に乗った報いですね。山をなめたらアカン。後半は、焦らず騒がず一定の歩幅で進みます。
「いつの間に岩場が増えたんだろう…」

七代の滝から、そろりそろりと歩くこと数分。気付けばそこはロックガーデン。

THE・手付かずの自然。

「素晴らしい」以外の言葉が見付かりません。頑張った登山者だけが拝める最高のギフト。

小休止ポイントに到着。時間は10:57。入山から約二時間。なんとか立て直しました。

お茶がウマい。酸素もウマい。

綾広の滝(あやひろのたき)
引き続き苔と岩の競演。

まるで古代遺跡?上へ上へと向かいます。

その先に現れたのが綾広の滝。

ここで御嶽神社の神事・禊(みそぎ)が行われてきました。清らかなカラダになるための新生な儀式です。


背筋が伸びるわ。
ゴールを目指して
綾広の滝を上から眺めて感無量。

またもや登り。登って登って謎の小屋へ到着。

御嶽神社まで1.8㎞を確認。山の神々よ。我に最後の力を授けたまえ。


謙虚に行こう。謙虚に。
色づき始めた木々もちらほら。

そしてゴール。再びスタート地点に到着。時間は12:00ピッタリ。約三時間の登山を堪能しました。

登山を終えて【今回の反省】
ありがとう御岳山。
この景色を網膜に焼き付けた人は勝ち組。頑張って登った甲斐もありました。

贅沢な夏休みになったとさ。思い出がイッパイ!
その一方、反省点も幾つか。必ず次回に生かします。
反省① 細めな水分補給
「午前中の涼しい時間帯で勝負!」
これは正解。午後から気温が上昇するため、体力に自信の無い方は早めのスタートを。
それでも歩き始めれば充分暑い。もっと細めに水分補給すべきでした。極度の疲労を防げたかも。
反省② 歩幅とペースは一定に
登山初心者あるあるなんですが、どうしても他の方のペースを意識してしまう。気付けば、かなりのハイペースだったり。 絶対ダメなヤツ。
反省③ 休憩は10~15分程度
休憩は15分以上取らない方が良いですね。動くのが億劫になってしまいます。老体に鞭打って行くしかありません。
ちなみにロープウェイの混み具合は、こんな感じ。

なんせ夏休み期間中。しかも日曜日。もちろんマスク着用は大前提ですが、どうしても三密でギッシリ。
とは言え、大声で騒ぐ方も居ません。飛沫が飛び散ることもありませんでした。

山道の混雑も無かったよ。
やはり登山者はお行儀良い説。みんなルールとマナーをしっかり守ります。
そしてそれが解ったことも、何よりの収穫でした。最後に付け加えておきます。