盛者必衰とでも言いましょうか。
悲しいかな全ての女性アイドルには期限があります。
若さと言う期限が。
その期限内にどれだけ輝くことが出来るか。どれだけのし上がることが出来るか。

それが運命(さだめ)。
かつてAKBは総選挙と言うシステムを採用、グループ内に競争を取り入れ、活性化を図りました。
結果は残酷。
彼女たちの大半は「売れない」「目立たない」「需要がない」と言う現実を突きつけられたのです。

まだ10代の若さで…。
それは絶望のドラマと言えるかもしれません。
しかし、そんな状況でも自分を磨き、卒業後も輝き続ける女性が居ました。
内山奈月さんはそんな一人。
躍進の裏に何があったのでしょう?
ブレイクの秘密に迫ります。
きっかけは先輩のアドバイス
今まで居ましたか?
ステージで日本国憲法を絶叫するアイドル。
居ませんでしたよね?
きっかけは先輩・峯岸みなみさんの一言。
「憲法とかいいじゃん!」
その一言が運命を変えることに。
元々母親から「美しい日本語」を学ぶよう勧められた内山さん。
以前から、
・方丈記(鴨長明)
・奥の細道(松尾芭蕉)
・雨ニモマケズ(宮沢賢治)
などを覚えてきたそう。

道理で言葉づかいもキレイ。
生真面目な彼女にとって、日本国憲法も、ある意味必須科目。
独自性が無ければ生き残れないAKBで、その必要は増したに違いありません。
こうして大人でも難解な条文を暗記、前代未聞の憲法アイドルが誕生しました。
快進撃の幕開けです。
AKB時代の躍進
内山さんの出世街道は、決して順調ではありませんでした。
学業との両立が条件だったため、かなりハードな高校生活に突入。結局、理系の進学を諦め文系を選択するまでに。
肝心のアイドル活動も全く振るわず。人並み以上に自主練をこなしましたが、露出の機会は減り、劇場での公演も常に目立たないポジション。

同級生に笑われ泣いた日もあったとか。
若さとビジュアルだけで通用するほど甘い世界ではありません。
しかし、状況は一変。
先輩からのアドバイスをきっかけに、一気にスターダムへ!

ここからは早かった!
2013年:武道館公演「推しメン早い者勝ち」で憲法暗唱を披露。研究生から正規メンバーへ昇格。
2014年:慶応義塾大学経済学部に入学。九州大学教授との共著「憲法主義」を出版(Amazon売り上げランキング1位)。
2015年:AKB選抜総選挙で自身最高の39位にランクイン。メディア露出も大幅増加。
ちなみに33位から48位までのネクストガールズは、どれも一騎当千の強者ばかり。
白間美瑠、矢倉楓子、多田愛佳、森保まどか、そして現総監督の向井地美音など、そうそうたる顔ぶれ。
また、運営からプッシュされた小嶋真子(26位)・岡田奈々(29位)・西野未姫(圏外)ら同期の三銃士と比較しても、差がない順位。
独力で成し遂げた39位は、快挙と言わざるをえません。

インテリ枠の不在も追い風だったね。
結局、たった3年ほどでした。
一人の無名な少女が世間に知れ渡るまでは。

強過ぎる…。
「憲法主義」で見せたハイスペックの一端
一方、遅かれ早かれ世に出る逸材でもあったんです。
南野 進(みなみの しげる)先生との共著「憲法主義」では、地頭の良さを存分にアピール。

18歳で日本国憲法を理解し独自の解釈を述べる彼女に、先生も実力を認めざるをえません。
本書には私と内山さんのやりとりがほぼそのまま収録されているが、彼女のとっさの受け答えにその利発さが表れていることは一目瞭然だろう
引用:内山奈月 南野 進「憲法主義」
ちなみに今でもPR動画が残っているので、当時のやりとりを少しだけ閲覧可。



いずれも小難しい話題に食らいつき、先生から「あなた政治家になった方がいいよ!」と言わしめるほど。
つまり内山奈月さんの正体は明晰な頭脳とタフなメンタルを兼ね備えたハイスペック女子。本気で全能力を引き出せば、例えそれがアイドルだろうと成功した可能性は大。
現在は博報堂勤務
そんな大躍進に恵まれた彼女ですが、AKBグループは2016年に卒業。
なにより憲法バブルが続くうちに、新たなステージで挑戦したかったのでしょう。
次の舞台はタレント。ホリプロに所属し、Abema TVなどに出演。議員への突撃インタビューをこなす「政治タレント」に転身しましたが、やはり半年ほどで終了。
枝野さんのGOも
— 内山奈月 (@natsuki___u) May 6, 2018
とっても印象的です😊✨
本当は1時間くらい
アイドル好きの目線で見る
政治について、
めちゃめちゃ盛り上がったんです💓
フルサイズでお届けしたいくらい!笑
『枝野議員について分かったこと』の
テロップが面白い😂✨#議員GO pic.twitter.com/oP1OG3DSIm
その後は就職を機に、芸能界からも引退。
アイドルも大学も卒業した現在は…
なんと博報堂の社員!
博報堂と言えば電通と並ぶ二大大手広告代理店。これを成功と呼ばずして何を成功と呼ぶのでしょう。
もちろん、そこでも才能は開花。
今年2020年、BOVAと言う動画コンテストに一般公募部門から出品、堂々とグランプリを受賞するんだから、ただ者ではありません!
やはり彼女は本物でした。今度は社会人とクリエイターの両立を目指しているようです(広告自体クリエイティブな作業ですが)。
内山奈月はどこへ行く?
底知れぬ才能は、一体どこへ向かう???
…個人的にとても気になっています。
まずは会社員として地道に経験を積むことでしょう。
それも数年のうちですが。
桁違いの理解力と吸収力で、遠くない将来、ほぼ全ての業務をマスター、そうなれば、また新たに活躍の場を深すはず。
そしてその次のステージは…政界。
かなりあると思ってます。せっかく学んだ憲法を生かすなら、政治家一択。
なんせ知名度は抜群。話題性も充分。組織票も見込めます。選挙費用も博報堂の年収で賄えそう。今から楽しみで仕方ありません。

妄想と言われればそれまでですが…。
しかし万が一妄想が実現した日には大変!
時空を越えたガチの選挙と握手会が実現!
正に前代未聞!こんなファンタスティックなことがあろうか!

ワンチャン、初の女性総理大臣まであるぞ!
その時ファンが取るべき行動はたった一つ。
最寄りの投票所に集結せよ!
【追記】
「峯岸みなみ卒業コンサート」で、かつての峯岸チーム4が集結。2:24~から、久しぶりの内山奈月さんを視聴出来ます。